琵琶行论坛

 找回密码
 注册

ジャック・ル・ゴフ

已有 325 次阅读2020-8-28 23:06 |个人分类:Wikipedia

ジャック・ル・ゴフJacques Le Goff, 1924年1月1日 - 2014年4月1日[1])は、現代フランスを代表するアナール学派の中世史家。

経歴[編集]

1924年、南フランスのトゥーロン生まれ。パリの高等師範学校 (ENS Ulm)に入学し、プラハのカレル大学、イギリス・オックスフォード大学リンカン・カレッジ、ローマのフランス学院へ留学。1950年、高等教育教授資格試験に合格し、このとき、フェルナン・ブローデルやモリス・ロンバールが審査委員を務め、これがアナール派の歴史家たちとの最初の出会いであった。1954年、リール大学文学部助手。1959年、アナール派が中心となって組織されていた国立高等研究院 (EPHE)第六部門に入り、以後、リュシアン・フェーヴル、マルク・ブロック、フェルナン・ブローデルらのあとを受け、アナール派第三世代のリーダーとして活躍した。

1969年、ブローデルのあとを受けて、エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ、マルク・フェローとともに『アナール』誌の編集責任者。1972年、ブローデルの後任として第六部門部長。1975年、高等研究院第六部門を国立社会科学高等研究院 (EHESS)として独立させることに指導的な役割を果たした。1992年に退官した後も、精力的に執筆活動を続けた。2004年ハイネケン賞、2007年ダン・デイヴィッド賞受賞。

1977年に来日し講演・講義したことがきっかけで、アナール学派の日本語訳紹介が本格化した。

2014年に死去。90歳没。

著書(日本語訳)[編集]
  • 『中世の知識人』 柏木英彦・三上朝造訳、岩波新書黄版 1977
  • 『煉獄の誕生』 渡辺香根夫・内田洋訳、叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 1988、新装版2014
  • 『中世の高利貸』 渡辺香根夫訳、叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 1989
  • 『中世の夢』 池上俊一訳、名古屋大学出版会 1992
  • 『歴史・文化・表象 アナール派と歴史人類学』(編著) 二宮宏之編訳、岩波書店 1992、新版 1999
  • 『「ヨーロッパと中世・近代世界」の歴史 その誕生と老齢化』 酒井昌美訳、多賀出版 1997
  • 『歴史と記憶』 立川孝一訳、叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 1999、新装版2012
  • 『中世の人間 ヨーロッパ人の精神構造と創造力』(編著) 鎌田博夫訳 叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 1999
  • 『ル・ゴフ自伝 歴史家の生活』 鎌田博夫訳 叢書ウニベルシタス・法政大学出版局 2000
  • 『聖王ルイ』 岡崎敦、森本英夫、堀田郷弘訳、新評論 2001 - 大著
  • 『世界で一番美しい愛の歴史』(編著) 小倉孝誠、後平隆、後平澪子訳、藤原書店 2004
  • 『中世とは何か』 池田健二・菅沼潤訳、藤原書店 2005
  • 『中世の身体』 池田健二・菅沼潤訳、藤原書店 2006
  • 『もうひとつの中世のために 西洋における時間、労働、そして文化』 加納修訳、白水社 2006 - 大著
  • 『「絵解き」ヨーロッパ中世の夢 イマジネール』 樺山紘一監修、橘明美訳、原書房 2007 - 図版多数
  • 『中世西欧文明』 桐村泰次訳、論創社 2007 - 大著
  • 『子どもたちに語るヨーロッパ、子どもたちに語る中世』 前田耕作監訳・川崎万里訳、ちくま学芸文庫、2009.9
  • 『アッシジの聖フランチェスコ』 池上俊一・梶原洋一訳、岩波書店、2010.7
  • 『フランス文化史』(共著)、桐村泰次訳 論創社、2012.8 - 大著。他3名の歴史家と共著
  • 『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』 菅沼潤訳、藤原書店、2014.11
  • 『中世と貨幣 歴史人類学的考察』 井上櫻子訳、藤原書店、2015.12
  • 『時代区分は本当に必要か? 連続性と不連続性を再考する』 菅沼潤訳、藤原書店、2016.8

本書は、中世研究の重要な著作を多く世に問うているジャック・ル・ゴフ氏の新しい著作である。
邦題は『絵解きヨーロッパ中世の夢』だが、原題は『中世の英雄と驚異』。中世ヨーロッパで有名だった伝説的英雄や、
豊かなイメージを喚起する事物(城など)を20項目列挙し、1項目につき1章を割いて紹介している。
どのような観点から中世の人物、事物を論じたかは序文に詳細に記述されているが、史実と伝説の狭間に生きる英雄、
超自然的なイメージなどが取り上げられている。紹介する項目はアーサー王、聖堂、シャルルマーニュ、城塞、
スペインの英雄エル・シッド、修道院、一角獣、アーサー王伝説の予言者マーリン、女教皇ヨハンナ、狐物語のルナール、
ロビンフッド、ロラン、トリスタンとイズーなど。これらのものが、中世に実在、あるいはイメージされ、
人物の場合は早くに伝説化していく様子を描く。更に、こうした事物が中世から近現代に至るまでに、
どのようなイメージの変化や人気度の変遷をくぐりぬけてきたかが紹介される。その多くは、ロマン主義時代に復活し、
現代の映画にまで受容されてきている。各項目を通史的に追いながらル・ゴフは、取り上げた事項が中世から現代までの
ヨーロッパ人の想像界(イマジネール)に形を変えながら、時にはマイナーになりつつも、脈々と息づいてきたさまを活写する。
誰もが知るアーサー王を始め、ワーグナーのオペラで再度有名になったキャラクターなども出てきて、
中世の代表的な人物や物などの歴史を総合的に追える便利で勉強になる一冊である。邦題通り、ほぼ全てカラーの写真満載。

 《中世の想像界は歴史と伝説、現実と想像が入り乱れた混ぜこぜの世界》(p.9)であり、《中世の想像界においては、「大衆文化」というやや漠然とした表現で呼ばれているものが重要な位置を占め》(p.10)、《中世の人々はこの地上を超自然界の栄光と魅力で飾ったのである》(p.15)ということを明らかにしようと、ル=ゴフ先生みずからがコーディネーターとして案内してくれる''ヨーロッパ中世を感じる旅'≠ノ参加しているようで得した気分も味わえます。

 imagenaireイマジネールという言葉を、この本では想像界と訳していますが、勝手に敷衍させてもらえれば、それなくしては当時生きていた人たちの世界観も語れない想像世界ともいう感じなんでしょうかね。さらには、映画やアニメの図版まで多数収めることで、ハリウッドなどの資本が、ヨーロッパ中世のイメージを勝手にブリコラージュしてといいますか、換骨奪胎してといいますか、時間を隔てた世界から密輸入して新しい物語やヒーローを生み出しているという構図もよく理解できます。



路过

雷人

握手

鸡蛋

鲜花

发表评论 评论 (1 个评论)

回复 蝉时雨 2020-8-28 23:08
『聖王ルイ』は、本質的にフランス国民の書である、と私は思う。これは、歴史(学)における急進派の書物ではない。急進派とは、「実証手続きによって復元される客観的現実など存在しない」というような歴史(学)の方法・叙述に関する主張を行う者達をさす。美食を遠ざける王について、また王のセックスの制限についてこの本は国民とともに楽しく語るのだ。
豊かな時代の王、聖ルイを農民が支えていた。農業の革新とは言わずに、農民が王の豊かさを支えていた、という言い方に私は驚く。しかし、それらの農民が聖ルイをどう思っていたかは分からないとル・ゴフは言うのだ。そして、豊かな時代において聖ルイはひどく暗い歌を歌っていた。1250年4月、王はサラセン軍の捕虜となる。この経験が王を激しく贖罪に傾けてゆく。終わりから始まる聖ルイの十字軍。聖ルイは、オリエントにキリストを、美化された死を探しにゆく。
今となってはぼんやりとした記憶だけなのである。それは、中世のパノラマ世界を豊かに語るこの本において、きわめて僅かな記述だったはずだ。ジャック・ル・ゴフは、その頁で、聖ルイの音楽についてはあまり書けないのだ、と断言している。この千頁を超える本において、この寡黙、沈黙への意志を歴史家のきわめて魅力的な声として私は聞く。読者を乗せない、走らせない、調子づかせない抑制が、歴史(学)には必要なのだ。ただ、ル・ゴフは「音楽のない文明など存在しない」とも付けくわえる。時代は、音楽の変革期であった。後のグレゴリウス聖歌とはあきらかに違う音楽の伝統が生まれつつあったのだ、と言う。俗謡を好んで口ずさむ護衛の盾持ちに、聖ルイは、宗教歌を自ら教え(その前に俗謡を口ずさむことを禁じ)、この盾持ちと一緒に歌ったのだという。俗謡を口ずさむ護衛兵と、聖化を教え込む王、私はこの絵がとても好きだなー。

facelist doodle 涂鸦板

您需要登录后才可以评论 登录 | 注册

小黑屋|手机版|Archiver|琵琶行论坛 ( 赣ICP备12000882号 )

GMT+8, 2024-4-26 12:19 , Processed in 0.018396 second(s), 7 queries , Gzip On, MemCached On.

Powered by Discuz! X3.4

Copyright © 2001-2021, Tencent Cloud.

返回顶部