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荘子,神秘的でユーモア豊かな人

已有 182 次阅读2020-2-9 10:18 |个人分类:Wikipedia

イエスは聖パウロに,そしてソクラテスはプラトンに,孔子は孟子に,老子は荘子に,というように,それぞれが後を継がれれた。これらの4人の先人たちは,いずれも真にすぐれた教師と言える人たちであったが,1冊の本を著すどころか,ほとんど書き物らしいものを遺すことはなかった。そして,彼らの次の後継者たちは,長大で本格的な論説の書を著している。
 荘子(没年は紀元前275年)は,老子の没後200年を経ずして世に現れており,孟子とまったく同時代に生きた。とはいうものの,はなはだ奇妙なことに,荘子と孟子の二人の思想家のそれぞれが,著作で他の哲学者には触れているというのに,お互いにはいっさい言及していない。

 一口で言えば,荘子は周王朝の時代におけるもっとも偉大な作家と考えられる(Ch'u: Yu:anが最高の詩人と考えられるのと同様に)。というのも,そのような評価は実際に彼の見事に輝かしい作風によるだけでなく,その思想の深さによるものであって,当然のことなのだ。
 彼はまた,孔子や墨子への最大の弾劾者であり,儒家の思想への偉大な敵対者であったがゆえに,儒学の徒は公然非公然を問わず彼を賞賛することはなっかたという事実がある。表向きには荘子の思想に同調しなかった民衆は,しかし文学的読み物としては歓迎したのである。

 そもそも生粋の中国人というものが,荘子の思想には本来不向きだ,などということはまったく真実ではない。道教(タオイズム)(老荘の思想)は中国の表向きの思想の系譜にはない,しかし,それは人生や社会に対しての中国人の考え方や態度に根付いた,根元的な系譜の中にある。
 孔子の教えは調和のとれた実用的な感覚を保っているのだが,それに対比して,荘子の思想は,計り知れないほどに,中国の詩や想像力の世界を豊かにしてきたし,どちらかと言えば,ゆったりとした気ままさを愛し,詩的で思うままにに生活したい中国人の心性に,いわば哲学的な思考の枠組みを深く与え続けてきた。実際にそれは,孔子流のきびしく生活を律して生きるといった不屈の精神とはちがって,安らかでロマンティックな和らぎをもたらしてきたし,人間愛の(ヒューマニストの)心に訴え続けてきた。このようなことから,成功して功なった中国人は常に儒教の徒であるし,失敗して尾羽うち枯らした人ならいつも道教の徒という具合だ。
 いったいこの世では,成功するより失敗する人々が多いのだし,おしなべて成功するほどの人は,自ら真夜中の遅い時間にまで惨めなやり方で励みに励んでこそ,やっと成功するということを自覚しているものだし,私は実際の現場では,道教流の考え方(タオイストの教え)の方が儒教流の考え方よりは,より有効だと信じている。儒教の信者ですら,自分が決して成功はしないんだと悟ったときに,というか,道教の智恵にすがったときにこそ成功するものなのだ。
 太平天国の乱(清代;1851-64)を平定した儒教徒である偉大な将軍曾国藩は,緒戦の軍事行動においては失敗し,ある朝,自分は“間違っている”と真の道教信者の謙虚さで現実を認めてからようやく勝利を手にし始め,彼は自分の副官に実権を譲り渡したのだった。

 このように荘子は,老子の箴言(寸言;エピグラム)の中に含まれる,生命のリズムという道の教えの考え方を豊かに発展させた最初の人として重要である。国を統治する方法や個人の,道徳のあり方といった具体的問題に関心を寄せてきた他の中国の思想家たちとは違って,中国では仏教が伝えられる以前には文学分野にだけあった,形而上学的思惟の方法を示したのだ。
 彼の神秘主義はある読者群は引きつけても,その他の人々には背を向けられてしまう。
 その思想にある確かな特徴は,自我の観念を排除し,静かなる黙想そして“孤を観照すること”であり,これらの中国本来の観念がいかに禅仏教(日本では禅宗)の発展の支えとなったかを説明している。
 たとえば地球岩石,あるいは天空からの宇宙線についての研究などといった,人類の知的探求のある分野がその深みにまで達したとき,神秘主義に突き当たる。そして中国的道の思想は,内部省察のみによって,同じような直覚的帰結に達しようとして,科学的自然探求の方法を省略し飛び越えてしまったかのように見える。したがって,アルバート・アインシュタインと荘子とは,すべての基準の相対性において,同意する,いや合意するにちがいない。両者の唯一の相違といえば,アインシュタインはさらに多くの難問を引き受けたこと,そして中国人側(荘子)は数学的証明にはいかにも不熱心であったことだ。荘子について言えば,遅かれ早かれいずれ後の数世紀の内には,西欧の哲学者たちによって相対性の理論は発展させられた,その考え方の哲学的感受性を準備したのである。

 ここで孔子への荘子の態度について,一言付け加える必要があるだろう。
 すでに読者にとっては,荘子は歴史上の最大の空想家の一人であったことは明らかだろう。また,彼が孔子や老子,あるいは黄帝に関して述べた逸話の類は,雲将軍や大星雲との,さらには河の精や海洋の精霊との間にかわした会話について,彼が述べた逸話の類と同様のものとして受け取られねばならない。
 これらのことは,彼が素朴なというより,アメリカ人が大げさなものや大きなものが好きだといったような,豊穣な幻想でいっぱいのユーモリスト(心に諧謔を抱く人)であったと,あっさりと理解しなければなるまい。人はだから,荘子が深遠な装いのときは軽薄であり,軽薄に見えるときはかえって深遠であるといった,軽妙洒脱な作家として彼に対すべきなのだ。
 荘子の現存のテキストは,33章からなっており,それらすべてが哲学的な論説文や逸話や寓話の混交体である。儒教に対する最も悪意に満ちた数章(この訳文集には含まれない)は,偽作と考えられてきたし,そして二三の中国人の“原文考証(テクスト・クリティーク)”は,最初の7章を除く他のすべての章が偽作だと指摘してきた。もっともこれは,容易に,偽作について語る現代中国の流行として理解されよう。と言うのも,これらの“原文考証”は文献学的批判に乏しく,文体とか荘子が穏和で洗練された作法で孔子を批判するのに十分な教養があったとかなかったとかの意見から成り立っているので,非科学的であると知って,読者は心を安んじるがよい。(この種の“批評”サンプルは,「歴史の本」(The Book of History)への私の長い導入文中に示してある。)一つや二つの時代錯誤的表現は指摘はできるが,それらのあるものは後世での改ざんであり,他は作者が主題を強調するために修辞した表現と受け取れる。文体の評価においてさえも欠点が目立ち,そして少なくとも,改ざんと大仕掛けな偽作との区別くらいはつけるべきなのだ。
 荘子の最良の表現のいくつかは,最初の7章とは別の所にあるし,批判するならするで,荘子以外の誰がそれらの文を書き得たのかの答えは用意しておくべきではないか。大多数によって贋作とされる,泥棒の哲学のすばらしく雄弁な開陳は,とても“紳士諸氏”などと交友があったとは思われない荘子の作品ではない,ということすら,確かとされる理由はない。
 とは言うものの私は,さまざまな逸話が,後世の人々によって,各章のひどくゆるやかな組み立ての中にいわば自由に付け加えられた,と信じてはいる。

 私はここに12章を選んだ,それは最初の優れた7章の内の1章を除く残りのすべてを含む。1つの小さな章を除いたこれらの章は,全部を訳した。
 哲学的に最も重要な章は,「もの皆すべて対等(斉物論篇)」と「秋の大水(秋水篇)」である。「合わさった足指(駢拇篇)」「馬の蹄(馬蹄篇)」「開かれた箱( 篋(きょきょう)篇)」「無干渉(在宥篇)」の諸章は,文明開化というものへの異議申し立てを主な主題とするグループに属している。そうした最も雄弁な異議申し立ては「( 篋(きょきょう)篇)」の中にあり,また,いかにも性格的に道教的と思われる章が「在宥篇」である。最も神秘的で深い宗教性をたたえるのが「偉大なる最上位者(大宗師篇)」である。最も美しく描かれるのは「秋水篇」。最も風変わりな章といえば「異形のもの(徳充符篇)」(典型的なロマンティシストの主題を扱う)。最も喜びあふれるのが多分「馬蹄篇」であろうし,最も幻想的な章が最初の「幸せな遊行(逍遙遊篇)」である。他の章にある荘子の寓話のいくつかは,「古代哲人たちの寓話」としてこの巻のどこかでお目にかかれるはずだ。

 この私の英訳文は,ハーバート・A・ギルズの訳文に基づいている。私の訳文中ですぐにも明らかになることだが,ギルズはその訳文では,平易に正確に表現できる箇所では自由な表現を使い,ちょっと問題だぞ(キズだよ)と指摘されかねないほどにおしゃべりな口語調となっている。その結果,原文のある行はほとんど触れられないままに残されている。
 私の方は,自分が翻訳するときに,彼の英文への訳文で優れた部分は,参照させていただき,彼の翻訳でよいところは,その通りに踏襲した。こういう前提で,訳文は私自身のものと言えよう。

 原文を通して,“神”を意味する「天」の語はギルズでは「神」となっている点は記しておこう。一方で,語「創造者」はcyao-wu(超無),あるいは“ものを創造する人”の正確な訳語である。なおここでは,その他の哲学的語彙についての翻訳作業の詳細について言及するのは止めておきたい。


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